2022/08/12 17:51

究極の食事道具とは、どのような道具だろう?

そもそも、お箸、カトラリー、器、などの食事道具は何のためにあるのだろう?

 

<仮説>その道具で食事をすると、美味しく食事ができる、とか?

食事が美味しくなる食事道具!

 

つまり、お箸でご飯の味が変わる!

使いやすいお箸で食べると、食事が美味しくなるだろう。

使いやすさとは、例えば手に持ったときのフィット感や小さな食材の扱いやすさとか、形状や材質を工夫すれば食事がもっと美味しくなるはず。


出された料理が美味しくなるには、例えば、

食事道具の持ちやすさ取り扱いのしやすさ、

食べ物を口に運ぶ動作のしやすさ、

あるいはお箸やスプーンの口への当たり具合、

口に入れた後の始末のしやすさ、

などなどの機能を極限まで改善すれば、

普通の食事を美味しく改善する道具になるのではないか?

と考えてお箸のデザインを考えました。


持ちやすいとはどういうことか?

お箸にかかる力、指や手のひらが当たる当たり具合はどうなっているのか?

見える化しよう。


細い竹のお箸に造形用の樹脂粘土を巻き付け、少し強めに握って形がどうなるか、どこに強く力が掛かるかみてみる。

強く当たるところにマジックでマークをする。






切断して断面がどうなっているのか見てみる。




力がかかるところは平たくつぶれて、おおよそ三角形になっている。


これを踏まえて、全体がなめらかにねじれる3次元曲面をデザインした。



さらに、鏡面対称に美しく形を構成し意匠出願しました。

審査の結果、特許庁で意匠権が登録されました。

(以下意匠出願の図)


手元の断面図


中程の断面図


先端の断面図



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考えてみれば、人類の最初の道具である石器は最初の食事道具でした。

口や身体では食べられない食物を食べられるようにする(身体の延長)道具でした。

また、火を使った調理の発明も、口や内臓が消化できない食材を食べられるようにする(身体の延長)食事道具・技術でした。

食事道具は人類の進化上もっとも重要な要素であると思っています。

現代でも継続して改良され続けています。